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澪憂「姉妹ごっこ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:22:35.01 ID:6U9Ix4bqO

―お昼休み―

「…て訳でさぁ。ホンッと、先輩ってダメダメなんだよ。」

「で、でも、お姉ちゃんも頑張ってるんだし。」

純「んー、確かにのお姉さんってちょっとアレだよね。」

「あ、あれって?」

「あのさ、そうやってが甘やかすからいけないんだよ、まったく。」

「え、で、でも…。」

純「の言うのにも一理あるわ。なんかってさ、ダメ人間製造機って感じがするし。」

憂「そ、そんな事ないよぉ。」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:27:56.37 ID:6U9Ix4bqO

「ふーん。それじゃ試してみる?」

「試す?」

「そっ。例えばさ、ウチで一番手強いと言えば…やっぱり先輩かな?」

純「そうだよねぇ。先輩って、内向的で人見知りがちだもんね。あんなカッコいいのに勿体ない。」

「…なんか純も先輩に対しては、ちょっとアレだよね。」

純「ん、んな訳無いじゃん!私は単にベーシストとしての先輩を尊敬してるだけだし!」

「だったら、何も問題ないよね。」

「えっと、つまりどういう事なのかな?」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:31:08.47 ID:6U9Ix4bqO

「つまりさ、先輩とに暫く一緒に生活してもらってさ、それで先輩がダメ人間になるかどうか試してみようって事だよ。」

純「一緒に生活って…、あんたって大胆な発想をするよね。」

梓「そうかな?別に普通だと思うけど?」

「あの、それって全然普通じゃないと思うけど…。」

梓「なんで?」

「だってどう考えたって、無理だよそんなの?」

梓「無理ってどこが?」

「全部だよ。それに澪先輩にも迷惑だよ、そんなの。」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:34:39.98 ID:6U9Ix4bqO

梓「なるほど。つまり澪先輩が承諾すれば、憂もいい訳だね。」

憂「だから、それが有り得な「梓『いいんだよね!』」

憂「そ、それはまぁ…。」

梓「よし!それじゃ決定!」

純「…私、梓を敵に回すのだけは、絶対やめとくわ。」

梓「なによ、それ?」

純「なっ、なんでもないよ、親友。あ、あはは。」

梓「それじゃ今日の放課後、早速行動開始だ、私!」

憂「…はぁ。なんなんだろ、これって。」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:37:24.63 ID:6U9Ix4bqO

―放課後、軽音部―

梓「…と、言うわけです。澪先輩。」

澪「あのな、梓?何を言ってるのかサッパリ理解出来ないんだが?」

梓「ですから、澪先輩は黙って憂と暫く生活してくれるだけでいいんです。」

澪「暫く生活って…正気か、梓?」

梓「はい。私は至って正気で本気です。」

純(なにこの真顔でキチガイ発言…マジで怖いよ、梓。)

「あのさぁ、梓。いくらなんでもそりゃ無理だろ?」

梓「妬いてるんですか、先輩?」

「にゃ、にゃにをバカな事を言っちゃってるんだよ!誰が妬いてるって?んな訳ないだろっ!」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:45:11.95 ID:6U9Ix4bqO

梓「だったら、先輩はOKなんですね?」

「ったりまえじゃん!べっつに澪がどこで誰と何をしようが、私には関係ないしぃ。」

澪「…本気で言ってるのか、?」

「そっ、そんなのダメだよ、りっちゃん!」

律「…。」

「だってこのままだと、憂が澪ちゃんのお嫁さんになっちゃうんだよ!そんなの絶対ダメだよ!」

憂「…お姉ちゃん。」

律「それってが困ってるんじゃね?」

「違うよ!りっちゃんも困るよ、ね?」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:48:15.54 ID:6U9Ix4bqO

梓「話を蒸し返さないで下さい、先輩。律先輩はOKしたんです。そうですよね?」

律「ま、まぁな。」

澪「…そうか、分かったよ、律。」

梓「澪先輩もOKでいいですね?」

澪「…ああ、いいよ。」

律「まっ、私は清々するけどな。これで澪ちゅわぁんの世話を焼かなくてすむしぃ。」

澪「うるさい、バカ律…。」

純(なにこの、軽音部に似合わないギスギスした空気。梓、恐るべし!)

梓「澪先輩の了承も取れたし、これで憂も約束通りOKだよね?」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:51:28.95 ID:6U9Ix4bqO

憂「あ、あの梓ちゃん、やっぱりこんなの変だよ…。」

梓「…そっか。憂は私との約束なんてどうでもいいんだ。」

憂「うっ、そ、そう言うつもりじゃ…。」

梓「そうだよね、所詮女の友情なんてそんなもんだよね。」

憂「あ、梓ちゃん?」

梓「私は憂の事を親友だと思ってたよ。きっと大人になってもずっと変わらないってさ…。」

憂「…。」

梓「ごめんね、憂。私が勝手に思い込んでさ…バカだよね、私。」

憂「梓ちゃん…分かったよ、約束だもんね。」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:53:45.35 ID:6U9Ix4bqO

梓「…ありがとう、憂。私達ずっと親友だよね。」

憂「うん、梓ちゃん。」

純(なにこの腹黒い三文芝居。)

梓「それじゃ後は、生活空間の確保だけど…やっぱり憂の家かな?唯先輩さえいなければ無人も同然だし。」

唯「え?私はどうなるの?」

梓「そこまで面倒見切れませんよ。勝手に橋の下でも、公園ででも寝泊まりして下さい。」

唯「そ、そんなぁ。今日のあずにゃん変だよ!」

梓「ちょっと黙っててくれませんか?私は今忙しいんです。」

唯「ううっ…りっちゃん!こんなの変だよね?間違ってるよね!」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 18:58:21.26 ID:6U9Ix4bqO

律「私は知らん!」

唯「ううっ…こうなったら、無言の抗議だよ!」

律「無言の抗議?」

唯「うん!あのね、憂を殺して私も死ぬから、りっちゃんも澪ちゃんを…。」

律「それのどこが無言の抗議だよっ!」

澪「な、なんか…凄い事になってきたな。」

憂「そ、そうですね。」

純(軽音部ってやっぱアレの集団だわ。)

梓「それじゃ、憂の家って事で…。」

「ちょっと待って、梓ちゃん。そんなの絶対ダメよ!」

唯「ムギちゃん!」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:01:51.90 ID:6U9Ix4bqO

梓「なんですか、ムギ先輩?」

「だって澪ちゃんと憂ちゃんの初夜でしょ?もっとロマンチックじゃなきゃダメよ!」

唯「ム…ムギちゃ…ん?」

澪憂「…初夜って。」

「待っててね。すぐ準備するからっ!」

純「ムギ先輩、なんか携帯持って出て行ったけど、なに?」

梓「はぁ、やっとムギ先輩の妄想モードに火が点いたよ。」

純「へ?」

梓「ずーっと無言だったから困ってたんだよ。ムギ先輩がその気にならないと、生活空間の確保が難しかったからさ。」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:06:13.71 ID:6U9Ix4bqO

純「あんたまさか最初から計算ずくだった訳?」

梓「当然だよ。だって憂の家だったら、絶対邪魔が入るしさ。」

純(腹黒過ぎない、梓?)

梓「でもこれで問題解決間違いなしだよ。」

・・・・・

「お待たせ!夜景の綺麗なお洒落なマンションを一室確保出来たわ。早速行きましょう、澪ちゃん、憂ちゃん。」

澪憂「…。」

梓「ほらね。」

純「なんか怖いわ、ムギ先輩もあんたも。」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:09:31.06 ID:6U9Ix4bqO

澪「ちょ、ちょっと待ってくれよ、ムギ!」

「あら、マンションじゃ気に入らなかったかしら?」

澪「いや、そう言う事じゃなくてさ。今からって言われても、いきなり外泊なんて…。」

さわこ「あら、それなら大丈夫よ。私に任せて!」

律「って、さわちゃんいたのかよっ!」

さわこ「ずっといたわよ。それより澪ちゃん、ご両親には私が部活の緊急合宿って事にしてあげるから、心配ナッシングよ。」

澪「は、はぁ。」

さわこ「親友の妹との禁断の一夜…アリね!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:13:45.32 ID:6U9Ix4bqO

純「なんか、梓抜きでも話がどんどん進んでるけど?」

梓「これが軽音部なんだよ、純。」

純「私、入部しなくて良かったと、心の底から思うわ。」

梓「そう?変わってるね、純。」

純(…変わったのはあんただよ、梓。)

「それじゃハネムーンに出発よぉ。」

澪「…既にハネムーンにまで発展とか。」

憂「…ですよね。」

紬「心配しないで。表にはちゃんとヴァージンロードと、バッチリ装飾したオープンカーも用意したわ!」

純(なにこのキチガイ集団…。)


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:16:18.94 ID:6U9Ix4bqO

唯「…やっぱりこんなの絶対反対だよ!」

梓「まだ言ってるんですか、唯先輩。」

唯「憂、一緒に帰ろう、ねっ!」

憂「お姉ちゃん…でも私、梓ちゃんと約束しちゃったし。」

唯「そんなの関係無いよ!ねっ、憂?」

梓「はぁ、全く面倒臭い人だわ。仕方ない…あの人の出番ね。」

純「誰にメールしてる訳?」

梓「すぐに分かるよ。」

・・・・・


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:16:28.58 ID:+SKa7fSRO

梓の狙いはなんなんだ


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:18:59.79 ID:6U9Ix4bqO

和「お邪魔するわね。」

唯「和ちゃん!ちょうど良かったよ。あのね…。」

和「梓ちゃんのメールで話は大体分かってるわ。」

唯「和ちゃん、それじゃ憂を一緒に止めてくれるよね!」

和「いいえ、これはいい機会だわ。」

唯「の、和ちゃん?」

和「唯、あなたは少し憂に甘え過ぎだもの。暫く離れてみるのも悪くないわ。」

唯「そ、そんなぁ。和ちゃんまで…。」

和「それじゃ梓ちゃん。唯は私が連れて帰るね。」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:20:48.12 ID:6U9Ix4bqO

梓「よろしくお願いします、和先輩。」

唯「うぃー、うぃーっ!」

和「ほら、さっさと歩きなさい。」

憂「…お姉ちゃん、ごめんね。」

純「梓、あんたこれも計算通りな訳?」

梓「当たり前だよ。唯先輩対策には和先輩が一番だよ。」

紬「それじゃあ、改めて、レッツ・ハネムーン!」

梓「オーッ!」

澪憂「…お、おーっ。」

律「…あほくさ。」

純「…ですよね。」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:25:54.54 ID:6U9Ix4bqO

―高層マンション―

紬「到着でーす。ここが澪憂'sスイートホームなのー。」

憂「す、凄い高級そうなマンションですね。」

紬「普通よ、普通。」

澪「…あのさ、ムギ。因みに何階の部屋なんだ?」

紬「勿論、最上階の…」

澪「わーっ!もっ、もういい!言わないでくれ、頼むから!」

憂「どうしたんですか、澪さん?」

紬「もしかして高所恐怖症かしら?」

澪「ちょ、ちょっと苦手なだけだっ!」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:28:31.32 ID:6U9Ix4bqO

―スイートホーム―

紬「ここが澪憂'sルームなのー。」

憂「あの、大丈夫ですか、澪さん?」

澪「は、ははは。下を見なければ、へっ、平気かな。」

紬「それじゃお邪魔虫は消えますねー。ドロンッ。」

澪「…ドロンって、ムギ。」

憂「あはは、紬さんって面白いですよね。」

澪「面白いと言うか、ちょっとずれてると言うか。」

憂「…あの、澪さん。その、今日は本当にすいません。」

澪「え?」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:31:39.16 ID:6U9Ix4bqO

憂「その、私が梓ちゃんと変な約束をしたせいで、澪さんにご迷惑をおかけしてしまいました。」

澪「い、いや、別に憂ちゃんが謝る事じゃないから。」

憂「でも…。」

澪「なんか皆に上手い事乗せられた感じだしさ。憂ちゃんが気にする事じゃないよ。」

憂「澪さんは優しいですね。」

澪「な、なんか照れるな//」

憂「あ、すいません。」

澪「もうすいませんは無しにしよう、な。」

憂「はい。」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:37:10.65 ID:6U9Ix4bqO

澪「取り敢えず、着替え…と思ったけど、なんにも用意してないしな。」

憂「あの、澪さん。テーブルに紬さんの書き置きがありますよ。」

澪「ムギの奴、いつの間に…なになに、着替えはクローゼットの服を自由にお使い下さい、だとさ。」

憂「これかな?」

澪「ウォークインって…私の部屋より広いぞ、これ。」

憂「私の部屋も、この半分くらいかな。」

澪「まぁ、見た所普通の服ばかりだし…このスウェットでいいか。」

憂「それじゃ私もそうしますね。」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:38:55.74 ID:6U9Ix4bqO

澪「さて、これからどうするかな?」

憂「わぁ、冷蔵庫に食材がいっぱい。これ使ってもいいのかな?」

澪「別に構わないんじゃないか。まさか食べた!なんて文句は言わないだろ。」

憂「それじゃ私、お夕飯の準備しますね。」

澪「あ、手伝おうか?」

憂「いえ、慣れてますから。澪さんはテレビでも見てて下さい。」

澪「なんか悪いな。」

憂「その代わり、味の保障はしませんよ、エヘヘ。」

澪「それなら心配ないな。憂ちゃんが料理上手なのは知ってるし。」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:42:00.52 ID:6U9Ix4bqO

憂「それはプレッシャーですね。」

澪「あ、すまない!そんなつもりじゃ…。」

憂「澪さん、すいませんは無しじゃないんですか?」

澪「…そうだったな。」

憂「それじゃ腕によりをかけますね。」

澪「楽しみにしてるよ。」

憂「はい。」

澪(しかし、憂ちゃんて良い子だよな。)

澪(よく考えたら、時々挨拶程度の会話を交わすくらいなのに、なんか落ち着いてるな、私。)

澪(不思議だな…なんて言うか、本当に妹がいたら、こんな感じなんだろうか。)


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:46:28.45 ID:6U9Ix4bqO

憂「出来ましたよ、澪さん。」

澪「えっ!もう?」

憂「はい。調理器具なんかも凄い揃ってるし、いつもより簡単に出来ましたから。」

澪「そうか、それにしても凄いな。」

憂「冷めないうちに食べましょう。」

澪「ああ。へぇ、ビーフシチューか。」

憂「美味しそうな牛肉がありましたから。」

澪「シチューのルーなんか置いてたんだな。」

憂「いえ、デミグラスソースは手作りですよ。」

澪「そ、そうなのか…凄いな。」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:49:05.20 ID:6U9Ix4bqO

憂「あ、バケットを切るの忘れてた。」

澪「へぇ、なんか焼きたての匂いのするバケット…って、まさか?」

憂「はい、凄い石窯風オーブンがあったので、折角だから焼いてみました。」

澪「す、凄いな。」

憂「結構簡単なんですよ、バケット。クロワッサンやデニッシュと違って層を折り込まなくてもいいし。」

澪「それにしても…うん、美味しいな。」

憂「それは良かったです。ふむ、我ながら上出来かな。」

澪「シチューも最高だよ、憂ちゃん。」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:55:45.85 ID:6U9Ix4bqO

・・・・・

澪「ふぅ、美味しくて少し食べ過ぎたかな。」

憂「ふふっ、お粗末様でした。」

澪「いや、マジで最高だったよ。」

憂「ありがとうございます。それじゃ私、片付けちゃいますから。」

澪「あ、手伝うよ。」

憂「え、でも悪いですよ。」

澪「気にしなくていいって。それに少しは動かないと、その…太りそうだしさ。」

憂「澪さん、そんなの気にしなくていいスタイルだと思いますけど?」

澪「いや、油断するとその…。それにこれから厚着になってくると更に油断するし。」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:57:49.32 ID:6U9Ix4bqO

憂「これからの季節はありますよね、それ。」

澪「ああ、体重計を見るのも怖いよ。」

憂「あはは、それじゃ一緒に後片付けしましょうか。」

澪「ああ。」

・・・・・

憂「…。」

澪「唯の事考えてる?」

憂「ええ、お姉ちゃんもうご飯食べたかなって。」

澪「それは確かに心配だな。」

憂「あ、でも和ちゃ…和さんが一緒だから、多分大丈夫ですよ。」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 19:59:46.78 ID:6U9Ix4bqO

澪「そうだな…。」

憂「澪さん?」

澪「あ、ああ、すまない。そのちょっとな。」

憂「?」

澪「いや、その姉妹って…いいなって。」

憂「澪さんは一人っ子なんですか?」

澪「うん。だからかな、なんか今の憂ちゃんを見てたら急にさ…。」

憂「…。」

澪「あのさ、律に聡って弟がいるんだけどさ。」

憂「お姉ちゃんから、お話は聞いた事があります。」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:02:57.18 ID:6U9Ix4bqO

澪「律とは幼馴染みだから聡も生まれた時から知ってるし、弟みたいな感じなんだけど、やっぱり本当の姉弟は違うなって感じる時があってさ。」

憂「なんとなく分かります。」

澪「小さかった頃にさ、三人で一緒に遊んだ後なんかに家に帰って一人になる度に…少し寂しくなるっていうか。」

憂「…それは、なんだか切ないですね。」

澪「ハハッ、何を言ってるんだろうな、私。ちょっとおかしいよな。」

憂「おかしくなんかないよ、澪お姉ちゃん。」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:06:25.22 ID:6U9Ix4bqO

澪「え?」

憂「どうしたの、澪お姉ちゃん。」

澪「え、えっと、憂ちゃん?」

憂「ダメだよ。私は澪お姉ちゃんの妹なんだから、憂って呼んでよ。」

澪「え、あ、あの…でも…。」

憂「私が妹じゃ嫌なの?」

澪「…分かったよ、憂。」

憂「ふふっ、ありがとう、澪お姉ちゃん。」

澪「憂ちゃ…憂は優しいんだな。」

憂「そうかな?」

澪「ああ、なんか凄く嬉しい気分だよ、憂。」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:08:13.25 ID:6U9Ix4bqO

憂「それは良かったよ。」

澪「唯があんな風になるのも納得だ。」

憂「え?」

澪「な、なんでもない。」

憂「変な澪お姉ちゃん、エヘヘ。」

澪「あ、えーと、そ、そうだ!私お風呂見てくるよ。」

憂「恥ずかしがり屋さんだね、澪お姉ちゃんは。」

・・・・・

澪「はぁ、参ったな。」

澪(けど…悪くないよな。)

澪(澪お姉ちゃん…か。ハハッ、くすぐったいな。)


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:13:17.12 ID:6U9Ix4bqO

・・・・・

澪「循環式でいつでも入れる様になってたよ。」

憂「それは凄いね。」

澪「最近流行りの温泉汲み上げ式だな。」

憂「さすが紬さんの用意する家だね。」

澪「全くだ。えっと…。」

憂「なに?」

澪「あ、な、なんでもない。その憂、先に入って来たらどうだ?」

憂「ふふっ。」

澪「…な、なにか変なこと言ったか?」

憂「ううん。それじゃ一緒に入ろうよ、澪お姉ちゃん。」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:15:31.76 ID:6U9Ix4bqO

澪「へ?あ、その…え?」

憂「ふふっ、さっき言おうとしてやめたでしょ?姉妹って一緒にお風呂入ったりするのかなって。」

澪「参ったな。なんで分かったんだ…。」

憂「それはね、姉妹だからだよ、澪お姉ちゃん。」

澪「そっか…。なんか凄いな、憂は。」

憂「それじゃご褒美に背中でも流してもらおうかな。」

澪「そんな事で良かったら、いくらでも言ってくれ、憂。」

憂「おー、お姉ちゃん発言だね。」

澪「からかうなよ…憂。」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:20:31.14 ID:6U9Ix4bqO

―マンション前―

律「なぁ、唯?」

唯「なに、りっちゃん?」

律「いや、私達一番出てきちゃイケないタイミングで出てきた気がするぞ?」

唯「そんなの関係ないよ。今はなんとかあのオートロックを抜ける方法を考えないと。」

律「あのさ、別にそこまでして邪魔しなくてもいいんじゃないか?」

唯「りっちゃん!」

律「な、なんだよ?」

唯「素直になろうよ。」

律「いや、別に私はだな…。」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:24:23.64 ID:6U9Ix4bqO

梓「そうですね、私も素直な先輩方のほうが好きですね。」

律「うわっ!なっ、なんだよ、梓。どっから湧いたんだ…って、なにかな、その手に持ってるモノは?」

梓「一般的にバットと呼ばれる野球用品ですが何か?」

唯「でもそれ、な、なんかいっぱい生えてるよね、あずにゃん?」

梓「ああ、ただの釘ですよ。正式には五寸釘と言います、唯先輩。」

律「な、なんで釘がその…。」

梓「これなら直撃しなくても、かすっただけで肉が削げるからですけど?」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:26:25.72 ID:/Worfu0u0

驚きの黒さ


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:26:29.48 ID:6U9Ix4bqO

律「な、なんでそんなモノがいるのかなー、梓?」

梓「ただの痴漢対策ですから、気にしないで下さい。もっとも…。」

律「も、もっとも?」

梓「この辺りはよく痴漢が出るらしいので、あまりうろうろしてると勘違いで殴っちゃうかも知れませんけど。」

律「…そっ、そろそろ帰ろうか、唯?」

唯「…そっ、そうだね、りっちゃん。」

梓「夜道には気をつけて下さいね。唯先輩、律先輩。」

唯律「さ、さよならー。」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:31:27.58 ID:6U9Ix4bqO

―澪憂'sルーム―

憂「いいお湯だったね、澪お姉ちゃん。」

澪「そうだな。でもなんか私が背中を流すはずが、髪まで洗って貰って逆に悪いな。」

憂「ふふっ、澪お姉ちゃんの髪ってサラサラで洗ってて凄く気持ち良かったよ。」

澪「だから、姉をからかうんじゃない。」

憂「はーい。」

澪「全く…可愛すぎるよ、憂は。」

憂「ん?」

澪「なっ、なんでもないぞ、なんでも、うん。」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:33:47.26 ID:6U9Ix4bqO

憂「変な澪お姉ちゃん。ん、うわぁ!」

澪「ど、どうした?」

憂「ねぇ、見て、外!」

澪「…そ、外はあんまり見たくないかな、ハハハ。」

憂「でも、凄く夜景が綺麗だよ、ほら。」

澪「風呂上がりにバルコニーなんかに出たら湯冷めするぞ、憂。」

憂「少しくらいなら平気だよ。」

澪「全く、少しだけだぞ。」

憂「なんでそんな後ろから見てるの?」


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:35:57.29 ID:6U9Ix4bqO

澪「そっ、それはその…つまりだな…。」

憂「もしかして、本当に怖いのかな、澪お姉ちゃん?」

澪「…高い所はその…ちょっとだけ…。」

憂「しょうがないなぁ、はい。」

澪「え?」

憂「手をつないであげるよ。これなら怖くないよね。」

澪「…そうだな。」

憂「ふふっ。」

澪「な、なんだよ?」

憂「なんでもない。それより見て、ほら。」

澪「…確かに凄いな、これは。」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:37:37.00 ID:6U9Ix4bqO

憂「今夜は星も綺麗だし、素敵だよね。」

澪「ああ。星空と夜景の間で、二人で手をつないで空を飛んでるみたいた。」

憂「澪お姉ちゃんは詩人だね、やっぱり。」

澪「そんな大層なものじゃ無いけどな。でも久し振りにいい詞が書けそうな気がする。」

憂「きっと幸せな歌だよね。」

澪「ああ、間違いなくな。」

憂「そろそろ寝ようか、澪お姉ちゃん。」

澪「そうだな、憂。」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:39:04.49 ID:6U9Ix4bqO

憂「少し冷えちゃったね。」

澪「だから、言っただろ。えっと、寝室はここか?」

憂「うわぁ、これはまた凄いね。」

澪「天蓋付きのお姫様ベットに、ご丁寧に花が大量に飾られて…て、ムギは一体何を考えてるのやら。」

憂「でも、女の子の夢だよね、これは。」

澪「素直にそれが言えるのは、羨ましいよ。」

憂「そうなの?」

澪「だって私が言ったって…似合わないだろ。」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:40:40.54 ID:6U9Ix4bqO

憂「そんな事ないよ。澪お姉ちゃんは可愛いよ。」

澪「不思議だな。憂に言われるとなんとなくそんな気になってくるよ。」

憂「だって本当の事だもん。」

澪「素直にありがとうと言っておくよ、憂。」

憂「エヘヘ、それじゃ寝ようよ、少しお花に悪いけど。」

澪「見た目はいいけど、確かに困るな、これは。」

憂「よいしょっと。うーん、お布団もふかふかだね。」

澪「何から何まで凄いな、本当に。」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:42:45.09 ID:6U9Ix4bqO

憂「なんだか今日は不思議な一日だったね。」

澪「全くだ。明日はみんなをとっちめてやらないとな。」

憂「ふふっ、お手柔らかにね。」

澪「まぁ、こんな日もたまにはいいかな。」

憂「そうだね、澪お姉ちゃん。」

澪「寒くないか、憂。」

憂「…少し寒いかも。」

澪「それじゃ…こんな風に抱き合って眠るのも悪くないな。」

憂「もう少し素直に言えないかな、澪お姉ちゃん?」

澪「そうだな。…気持ちいいな、憂。」

憂「気持ちいいね、澪お姉ちゃん。」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:46:53.15 ID:6U9Ix4bqO

―翌日放課後―

澪「ほら、さっさとそこに並べっ!」

律「なんで私達まで…大体悪いのは梓じゃないのか?」

澪「黙れ、バカ律。エイッ!」

律「アイッタァ!なんで私が叩かれるんだよっ!」

澪「なんとなくだ。」

梓「おかしいなぁ。普通の澪先輩だよ。」

澪「私がどうなると思ってたんだ、梓?」

梓「…ごめんなさいです。」

澪「今回だけは許してやるけど、次は分かってるな?」

梓「…反省してます。」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:48:28.68 ID:6U9Ix4bqO

唯「うぃーっ、寂しかったよぉ。」

憂「もう大丈夫だよ、お姉ちゃん。」

唯「うぃーうぃー。」

梓「結局、単に唯先輩がダメ人間だっただけか。」

純「なんか私まで怒られたし。」

梓「純が言ったんだよ、憂はダメ人間製造機だって!」

純「…そうでした。」

憂「これで分かったかな、梓ちゃん、純ちゃん?」

梓純「ごめん、憂。」

憂「もう、メッ!だよ、エヘッ。」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:50:38.24 ID:6U9Ix4bqO

澪「こんな所で勘弁してやるか、憂ちゃん。」

憂「そうですね、澪さん。」

律「ほら、澪の機嫌がいい間にさっさと練習始めるぞ!」

唯「了解だよ、りっちゃん隊員。」

梓「やりましょう。」

純「んじゃ、私はジャズ研に戻るわ。」

憂「それじゃ、私も帰って家事をしちゃおうかな。」

澪「お疲れ様、憂ちゃん。」

憂「澪さんもお疲れ様でした。」

紬「…ふーん。ちょっと待って、憂ちゃん。」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:52:09.48 ID:6U9Ix4bqO

憂「なんですか、紬さん?」

紬「ちょっとだけいいかしら。」

憂「ええ、別に構いませんよ。」

紬「それじゃ澪ちゃんも。」

澪「ん?なんだムギ。」

紬「ちょっとだけ、ね。」

律「なんだ、ムギ。まだ何かやる気か?」

紬「違うわよ。私だけ叱られてないから、ちゃんと謝ろうと思って。」

律「そっか。澪の機嫌がいいうちに済ませとくのが得策だからな。」

紬「うん。それじゃ澪ちゃん、憂ちゃん。こっちに来て。」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:53:40.57 ID:6U9Ix4bqO

澪「なんだよ、ムギ。わざわざこんな倉庫なんかに。」

紬「はい、澪ちゃん。」

澪「ん、鍵?」

紬「これは憂ちゃん。」

憂「この鍵って…もしかして?」

紬「あの部屋ね、取り立てて使う用事とか無いの。」

澪「で?」

紬「いつでも好きな時に使ってね。これが私のお詫び。それじゃあね。」

澪「ムギの奴…どこまで分かってるんだろうな、憂?」

憂「そうだね、澪お姉ちゃん。」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 20:55:44.94 ID:6U9Ix4bqO

―後日―

澪「ただいま。」

憂「お帰りなさい、澪お姉ちゃん。」

澪「ただいま、憂。」

憂「お夕飯の準備出来てるよ。ちゃんと顔と手を洗って着替えて来てね。」

澪「私は子供か。」

憂「あはは、ごめんなさい。」

澪「あのさ、夕飯の後でいいから、見てもらいたい物があるんだ。」

憂「もしかして幸せな歌詞かな、澪お姉ちゃん?」

澪「ああ。今までで最高に幸せな…ラブソングだよ、憂。」


お し ま い


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 21:02:54.80 ID:mKvctPYC0

澪憂は少ないからよかった!

おつ!!


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 21:18:32.04 ID:6U9Ix4bqO

>>1です。

先ずは支援&レス戴いた皆様に感謝です。

ほのぼの澪憂はいかがだったでしょうか?

個人的には、また機会があれば、書いてみたいと思います。

それでは、また見掛けたら読んで下さいね。


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