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える「ほう、ほう、ほうたるこい」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:17:35.15 ID:aSnJqaEf0

高二の夏くらいの設定で

里志「いやー、梅雨も明けたしもうすっかり夏だね。暑い暑い」

摩耶花「あっふくちゃん!遅いわよもう!」

本当に暑いと感じているのか疑問になるほどの軽い口調で福部里志が部室に入ってきた。

手芸部から直接古典部の部室に来たようで、またよくわからない布を制服の上に纏いながら、

その上からさらに纏わりついてくる勢いの伊原をやりすごしている。

里志「やあホータローに千反田さん。何をしてたんだい?」

える「こんにちは福部さん。私は今日出された数学の課題をやっているところです」

俺は黙って今読んでいる文庫本の表紙を里志に見せてやる。

里志と違って本当に暑さにうんざりしているので口を動かすエネルギーも惜しい。


6d297db1.jpg 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:20:50.43 ID:aSnJqaEf0

里志「へえ、蛍川か。ホータローにそんな趣のある読書の仕方ができるとは知らなかったよ」

相変わらず失礼な奴だ。

奉太郎「俺だって季節の移ろいに美しさを見出すくらいの感性は持ってるよ」

摩耶花「どうだか。あんたの目には桜も紅葉もみんな灰色に見えてるもんだと思ってたわ」

もっと失礼な奴がいた。

奉太郎「さいで」

まあこいつにはどんな反論をしても無駄だろう。

俺は無視を決め込み読書に戻ることにした。

伊原が一瞬拍子抜けしたような顔をしたが、俺の知ったことではない。


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:23:44.71 ID:aSnJqaEf0

里志「いやー、でも蛍はいいねえ。まさに日本の夏ってかんじがしてさ。

   その本にも蛍はでてくるのかい?ホータロー」

奉太郎「なんだ。内容を知らないのか」

それなのによく趣のあるだのなんだの言ったものだ。

里志「僕が知ってるのはそれが川三部作のうちの一作だってことだけ。

   まあ大事なのは今が蛍の季節で、その本のタイトルが『蛍川』だってことさ。

   それにしても蛍はいいねえ。実は僕、まだ本物の蛍ってやつをちゃんと見たことがないんだ。

   だからかな、こんなにも心ひかれてしまうのは」

える「蛍でしたら、私の家の庭で見ることができますよ、福部さん。

   もしよろしければみんなで蛍を見ませんか?」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:27:37.10 ID:aSnJqaEf0

里志「本当かい千反田さん!あんなすごい庭で蛍を見ることができるなんて最高じゃないか!

   ぜひお邪魔させてもらいたいよ!」

摩耶花「ねえ、だったらせっかくだからちーちゃんの家でお泊まり会しない?

    蛍を見るのは暗くなってからでしょ?今の季節なかなか暗くならないし、そうなってから帰るのは面倒だし。

    あ、もちろんちーちゃんの家の都合が悪くなければ、だけど」

える「お泊まり会!いいですねえお泊まり会!古典部のみなさんでしたら大歓迎です!」

里志「それはいいね。あの豪邸で蛍を見ながら一泊できるなんて、それこそ夢のようだ」

伊原め。余計なことを。いつか温泉に行った時のことが思い出される。

える「折木さんも!しましょう!お泊まり会!」

奉太郎「そう、だな……。お邪魔させてもらうよ」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:30:50.61 ID:aSnJqaEf0

こうなってしまった千反田の誘いを断るのは著しくエネルギーを消費する。

まあ、何時間もかけて田舎の温泉宿に行くよりは省エネだろう。

そういう合理的な理由で俺は誘いを受けたんだ。だからそんな目で俺を見るんじゃない里志。

える「ふふふ。みんなでお泊りです。ほう、ほう、ほうたるこい。ふふふ」

摩耶花「じゃあ、いつにしよっか。都合のいい日とかある?ちーちゃん」

える「そうですね。たしか来週の金曜日に地域の寄りあいのようなものがあって、その日は両親がそちらに出席して帰って来ないんです。

   ですからその日はどうかと思うのですが、皆さんどうでしょうか」

それは都合がいい、とばかりに伊原と里志は口々に賛成の意を表明する。


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:34:39.10 ID:aSnJqaEf0

える「折木さんはどうですか?」

摩耶花「こいつに予定が入ってる日なんてあるわけないでしょ」

奉太郎「俺にだって予定がある日くらいたまにはあるさ」

摩耶花「あら、じゃあ折木は来週の金曜は都合が悪いわけね。残念。私たちだけで楽しむことにするわ」

える「折木さん、来られないのですか……?」

途端に千反田の顔が悲しげに曇る。伊原め、今日はいつも以上に意地が悪い。

奉太郎「すまない。見栄を張った。俺もその日は暇だ」

える「そうですか!ではその日に決定ということで!」

摩耶花「最初からそう言ってればいいのよ。ほんとに折木は折木なんだから」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:38:38.91 ID:aSnJqaEf0

里志「まあいいじゃないか摩耶花。楽しみになってきたなあ。

   その日は僕のとっておきを持っていくからみんな期待しててよ」

える「なんですか福部さんのとっておきって」

里志「今は内緒さ。まあ当日までのお楽しみってことで」

という里志のなんとも嫌な予感のする言葉とともに、本日は各々帰宅の途につくこととなった。

お泊まり会当日

える「いらっしゃいませ皆さん。どうぞゆっくりしていってください」

里志「お邪魔します、千反田さん。やっぱりいつ来てもすごい家だね」

翌週の金曜日、我ら古典部の面々は割烹着を着た千反田に出迎えられていた。

以前集まったときとは違う離れに通される。どうやら普段から客を泊めるために使われているようだ。

一度それぞれ自分の家で着替えてから来ているため、全員が私服姿である。


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:43:41.95 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「千反田、飯を作っていたのか?」

える「はい。ちょっと早いですが、晩ご飯を食べて、お風呂に入っていればちょうどいい時間になると思って

   あとはご飯が炊ければ出来上がりです。もうちょっとですよ」

摩耶花「ごめんねちーちゃん。何も手伝えなくて」

える「いえ。皆さんは一度帰ってからわざわざ来てもらっているので、これくらいは招待した者の義務ですよ」

よほど楽しみだったのだろう、千反田は少し上気した顔をしている。

しかし、友人が泊まりに来るだけなのにここまでしなければいけないとは初めて知った。

これはうかつに人も招けんな。なるべく俺の家には誰も上げないように気をつけよう。


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:47:34.28 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「なあ、里志。そのでかい包みは何なんだ?見たところ着替えでもなさそうだが」

里志「よくぞ聞いてくれました。まさにこれこそが僕のとっておきさ」

そう言って里志が得意げに包みから取り出したものは、見るからに高級そうな日本酒だった。

摩耶花「なになにふくちゃん……ってこれお酒じゃない!」

える「お酒、ですか?」

里志「いやー、縁側で蛍を見ながら晩酌だなんて風流だと思わないかい?

   実はずっと憧れていたんだ」

奉太郎「お前、ただ酒を飲みたかっただけなんじゃないだろうな」

里志「とんでもない!言っただろ、『蛍を見ながら』っていうのが重要なんだ。

   みんなもどうだい?これはいい酒だよ。まあ正確にはいい酒らしい、かな。僕もまだ飲んだことはないからね」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:52:15.29 ID:aSnJqaEf0

摩耶花「でもいいの?そりゃあたしもちょっと飲んでみたいけど、ちーちゃんのご両親にばれたりしたら……」

える「ばれないようにすれば大丈夫ですよ。それに、私も日本酒には興味があったので」

おいおい。ウイスキーボンボンで酔っぱらって大変な目に遭ったというのにこのお嬢様は。

奉太郎「千反田は弱いんだからやめておけよ。いつかのウイスキーボンボンのことを忘れたのか」

える「でも私、親戚の集まりで大人が日本酒をおいしそうに飲む姿を見てきて、ずっとどんな味がするのか気になっていたんです。

   ちょっと味を確かめるくらいでいいんです。折木さんにご迷惑はかけないように気をつけますから。

   ……だめでしょうか?」

里志「それに、この酒は僕のだぜ。その僕が飲んでいいって言ってるんだからそれでいいじゃないか。

   もしちょっとくらい酔っぱらったとしても、僕らは今日ここに泊まるんだから帰り道の心配もいらない。

   なにもこれ一本を全部空けようってわけじゃないんだから、大目に見てくれよ」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 21:58:24.79 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「そうかい。じゃあ好きにやってくれ。

    酔い潰れて俺に迷惑かけないでくれればそれでいいさ」

里志「じゃあ決まりだね!いやー、やっぱり持ってきて正解だったなあ」

摩耶花「ほどほどにしてよねー、ふくちゃん」

える「あ、ご飯が炊きあがったようですね。それではみんなで晩御飯にしましょうか」

千反田が作った晩飯は文句なしに絶品だった。

そして信じられないほどの量だった。

田舎のおばあちゃんが久々に遊びに来た孫のために腕によりをかけて作った、といった感じの量だった。

完食するのは少し、いや大分辛かったのだが、あの嬉しそうな千反田の眼差しに見つめられては誰ももう腹いっぱいだとは言えなかったのだろう、全員がしっかりと

一粒の米も残らず完食した。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:04:40.27 ID:aSnJqaEf0

食後のお茶で一服したのち、俺たちは食事を片付け、四人分の布団を敷き、全員が風呂をすませた。

寝る準備万端で行った乾杯の時点ではまだ若干の明るさを残していた空も、調子に乗った里志とそれに付き合わされた伊原が酔い潰れて眠ってしまうころには

もうすっかり深い夜に包まれていた。

奉太郎「ふう。まったく里志の奴め。こうなるんじゃないかと思ってたんだ」

える「でも、お二人ともすごく楽しそうでしたよ。摩耶花さんも福部さんにぴったり寄り添って眠っていて。

   ふふふ。かわいいです、摩耶花さん」

奉太郎「伊原が里志から離れないせいで布団まで運ぶのが倍大変だったけどな」

どうしても伊原が里志から手を放そうとしなかったため、結局二人を隣同士の布団に寝せることになった。

伊原は布団の上に寝ているが、里志の体はふた組の布団の隙間に落ちていて若干寝苦しそうだ。

まあ二人が離れようとしないから仕方ない。寄り添った状態では二人ともちゃんと布団には寝れんからな。


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:10:35.58 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「さて、もういい時間だ。俺たちも寝るか」

える「そうですね」

四人分の布団のうち、端のふた組は伊原と里志が使っている。

となると当然俺たちも隣同士の布団に寝ることになる。

える「今日はわざわざ来てくださってありがとうございました。とても楽しかったです」

奉太郎「そんなことないさ。わざわざ晩飯の準備やらなにやらさせてしまって悪かったな」

える「あれは私が好きでやったことですから。それに折木さんたちも後片付けは手伝ってくれましたし」

奉太郎「まあそれくらいはな。さすがに何もかも任せるわけにはいかないだろ」

える「折木さんはいつも優しいですね。さっきだって摩耶花さんと福部さんを無理やり引きはがそうとはしませんでしたし」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:16:54.58 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「何だ藪から棒に。何も出んぞ」

える「思ったことを正直に言っただけですよ。折木さんはすごく優しいって、私、本当にそう思っています。

   いつも私の疑問に答えを出してくれます」

奉太郎「いつも言ってるだろ、たまたまだって。それに、それは単にお前が断らせてくれないだけだ」

える「そんなことないですよう。折木さんは優しいから私の頼みを断らないんです」

なんだか会話が成り立たない。こいつ、酔っぱらっているのか。

まあウイスキーボンボンで酔っぱらってしまうような奴だ。無理もないか。

奉太郎「さっきから同じことばっかり言ってるぞ。お前酔っているんじゃないのか」

える「そうですね。少し酔っているのかもしれません。でも自分が何を言っているのかは分かっていますよ。

   ただ、いつもよりも本音が出てしまっていますね」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:21:34.55 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「本音、か。まあ、褒めてくれてありがとうとだけ言っておくかな」

える「ふふ。折木さんらしいですね。

   ああ、なんだか変な気分です。胸がどきどきして、全然眠くならないんです。

   酔っているせいなんでしょうか。それとも折木さんが隣にいるせいでしょうか」

奉太郎「私、気になりますってか?」

える「先に言われてしまいました。ふふふ。

   ねえ折木さん、まだお酒もちょっと残っていましたし、眠くなるまで一緒に蛍を見てくれませんか?」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:26:25.70 ID:aSnJqaEf0

奇遇だな。俺もちょうど謎の胸の動悸のせいでなかなか眠れそうもなかったんだ。

酔っているせいなのか千反田が隣にいるせいなのかはわからんがな、とはもちろん口には出さない。

ともかく里志と伊原が飲み残した酒瓶を持って二人で縁側に腰かけた。

える「外は涼しいですね。風が気持ちいいです」

奉太郎「今が一番いい季節かもな。これから熱帯夜に悩まされると思うと嫌になる」

える「そうですね。私も冷房が苦手なので暑い夜は大変です。

   でも、暑くなる分夏休みが近づいてくるのは楽しみです。去年の夏休みは楽しかったですね。

   また今年もみんなでどこかに遊びに行けたらいいですね」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:33:17.63 ID:aSnJqaEf0

奉太郎「どこに行ってもいいが、近場で頼む」

える「では、近くの温泉宿で一泊」

奉太郎「お前は本当に泊まりが好きだな」

える「楽しいじゃないですか。みんなでお泊まり。あと、私実は一人で寝るのがあんまり好きじゃないんです。

   小さな頃から甘えん坊でして。だから今日皆さんを招待したのも一人で家にいるのが寂しかったからなんです」

奉太郎「なるほどな。だからあんなにしつこかったわけか」

える「む。意地悪です、折木さん」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:40:31.88 ID:aSnJqaEf0

頬を膨らませてこっちを見る千反田の顔がなんだかおかしくて、俺も千反田の顔を見る。

俺と目が合うといっそう大きく頬を膨らませてみせたが、すぐに穏やかな顔に戻った。

大きな目だ、と改めて思う。

どれほどの時間が経っただろうか、先に目をそらしたのは千反田だった。

える「きれいですね。私、この庭の蛍をお友達と一緒に見るのは初めてなんです。ほう、ほう、ほうたるこい。ふふふ」

奉太郎「そいつは光栄だ」

える「蛍の光って、まるでお月さまみたいですね。丸くて、黄色くて」

そうだろうか。月のようだというには蛍の光はあまりにも儚げに見えるのではないだろうか。

しかし、その疑問はすぐに解けた。やれやれ、いつのまにか随分と詩的な人間になってしまったものだ。

これも酒のせいなのだろうか。そうだとしたら里志に感謝しないといけないな。

ともあれ、答えがわかったのなら発表しなければ。


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:46:49.58 ID:aSnJqaEf0

える「ねえ、折木さん。蛍が……」

待て待て千反田。それは男の俺が言うべき言葉だ。

奉太郎「蛍が綺麗だな、千反田」

える「…………はい」

千反田は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにうつむいてそう言った

える「分からないと思ったんですけどね。でも、分かってほしいと思っていたのかもしれません。

   ごめんなさい、折木さん」

しゅんとして、うつむいたまま千反田はぽつぽつと話す。まったく世話の焼けるお嬢様だ。


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:52:01.17 ID:aSnJqaEf0

俺はそっと千反田の左手を取った。

奉太郎「俺はお前をそんな顔にさせるために言ったわけじゃないんだぞ。

    ……今はこれだけしか言えんが、いずれちゃんとした言葉で言うよ。

    そのときまで待っていてくれないか」

千反田が俺の手を握り返してくるのが分かった。それは感じたことのないほど優しい力だった。

える「今はそれだけで十分です。嬉しいです、折木さん」

そう言うと千反田は俺の肩に頭を預けてきた。

その時千反田が泣いていたのか、笑っていたのかは分からない。


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 22:56:30.12 ID:aSnJqaEf0

俺は千反田が寝息を立て始めるまで、ずっと蛍を見ていた。

千反田の体は思った以上に華奢で、布団まで運ぶうちに間違って折れてしまわないか心配になるほどだった。

しかしそれ以上に困ったことに、千反田も俺を放そうとしてくれないのだ。

俺は観念して千反田と同じ布団にもぐり込んだ。

朝里志たちにからかわれるだろうか。

かまうもんか、奴らも似たようなことをしているんだ。

覚悟を決めてもう眠ろうとしたとき、千反田の口がむにゃむにゃと動いた。

える「ほうたる、ほうたる……」

奉太郎「またそれか。お気に入りだな。そこのフレーズしか知らないということもあるまいに。

    ……いやそうか、ほうたるってのは俺のことか」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 23:01:37.42 ID:aSnJqaEf0

たいした記憶力だ。あのときのチャットからもう一年近く経つというのに。

道理で歌っているとき楽しそうに俺のほうを見てくるわけだ。

俺はもう少し千反田の方へ体を近づけて、そして今度こそ目を閉じた。

まどろみの中で、千反田がもう一度、ほうたるこい、とつぶやいた気がした。

END


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 23:03:46.04 ID:aSnJqaEf0

以上です
駄文に付き合ってくれた方々に敬礼


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/06(金) 23:17:14.98 ID:gGEpTnv60

ほうえるは至高
乙!



元スレhttp://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341576813/






【氷菓関連】
える「ほう、ほう、ほうたるこい」
える「ほうたる一週間」
える「私、田んぼの様子が気になりますっ!」 折木「やめろ」
奉太郎「因縁ある古典部員の関係」摩耶花「あるいは謎のない日常」
摩耶花「夏祭りに行くわよ!」奉太郎「勝手にしろ」
摩耶花「折木と二人で肝試しなんて冗談じゃないわよ。」
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